企業の新規事業開発を支援する株式会社フィンチジャパンは、2月24日、新規事業企画案への事業投資判断を支援する「新規事業・投資判断支援サービス」の提供を開始しました。
当社では新規事業開発成功に至る過程を3つに分類しており、本サービスは最後の段階に該当します。「コンペリングイベント特定」による参入領域の決定、「ペインポイント分析」による事業コンセプト開発を経て作られた新規事業企画が、事業投資に値するか否かの経営判断を支援します。
新規事業開発成功において、ビジネスモデルの確立以上に重要なのが、社外の「バディプレイヤー」の発見です。未経験の新規事業に対して、社内のメンバーだけで採算性を客観的に分析するのは困難です。そこで、事業成立に必要な知見や推進力を持つ業界のキーマン「バディプレイヤー」を特定し、チームに巻き込むことで成功確度を上げ、投資判断を下せるように支援するのが「新規事業・投資判断支援サービス」です。
フィンチジャパンは、今後も、独自の分析枠組みで、新規事業に挑戦する企業の皆様と共にビジネスフロンティアを開拓していきます。
企業が成長し存続するためには、既存事業の延長ではない新たな事業へ取り組み、経営資源を獲得し続ける必要があります。
フィンチジャパンは、企業の生命線とも言える新規事業開発を専門とし、2006年の創業以来400件近い新規事業開発を手掛けてきました。こうした事業を「ビジネスフロンティア開拓事業」と名付け、当社独自の方法論で企業の新規事業開発を数多く成功させてきました。
フィンチジャパンは、新規事業開発には3つのフェーズがあると考えます。
「ビジネスフロンティア開拓事業」では、新規事業開発支援を以下の3フェーズに分けて提供しています。
フェーズ1:「コンペリングイベント特定」による参入領域発見(新規事業のアイデア起案書作成)
フェーズ2:「ペインポイント分析」による事業コンセプト開発(新規事業の企画書作成)
そして、今回発表するのが、フェーズ3「バディプレイヤーの特定」による新規事業の投資判断支援です。当社では全てのフェーズを通した、フルパッケージの新規事業開発支援も行っていますが、それぞれのフェーズ単独でのサービスも展開しています。
フェーズ3となる「新規事業・投資判断支援サービス」は、企画した新規事業に対する投資判断の要件を整え、事業の実施支援を行うものです。
事業の成立可否を判断するためには、ビジネスモデルと座組を設計した上で、事業の採算性を精緻に計算する必要があります。しかし、企業にとって未知の領域である新規事業で、社内の人間が採算性を客観的にかつ正確に計算することは困難です。なぜならば、「一つのプロジェクトにどれくらいの稼働が必要か」「どうやったら顧客にリピートさせることができるのか」「顧客獲得にはどれくらいの費用をかければ良いのか」などといった、ビジネス成立の変数や成立の閾値(しきいち)に関連するノウハウは、業界の中で秘匿・暗黙知とされており、社内の人間がその情報にアクセスすることは本来不可能だからです。
そこで、必要になるのが、事業成立に必要な知見や事業の推進力を持つ業界のキーマン「バディプレイヤー」です。「バディプレイヤー」は、事業に必要なノウハウを有しているだけでなく、計画段階の事業を具体的に形にし、推進していく点で、新規事業の成功には必須とも言える存在です。
このような「バディプレイヤー」を新規事業開発チームに巻き込むことにより、事業の採算性が成立し、新規事業は机上の空論を脱して、リアリティのある事業になります。そして、この段階になって、初めて経営者や事業責任者は、事業をやるか否かの投資判断を下せるようになります。
「創業1年目の時に、フィンチジャパンを通じて、日本ユニシスの共同プロジェクトに『バディプレイヤー』として参画しました。ベンチャー企業である我々と大手企業である日本ユニシスとではプロジェクトの進め方や事業計画や予算など多岐に渡り摺合せが必要な部分があり、その両方を理解されているフィンチジャパンの存在なしではプロジェクトがスムーズに進むことができませんでした。
フィンチジャパンが繋いでくれた結果、共同プロジェクトであるバーチャル住宅展示場サービス『MY HOME MARKET』というサービスのローンチと日本ユニシスとの資本提携を結ぶことができました。」
経営者・事業責任者が、新規事業をやるか否かの意思決定を下すためには「バディプレイヤー」を特定してチームに巻き込んでいくことが必要不可欠です。その一方で、「バディプレイヤー」を見つけるだけでは投資判断は最適化できません。
フィンチジャパンでは、新規事業の立ち上げるための投資判断を行なうためには、「4つの要素」が必要であると考えています。バディプレイヤーの特定と巻き込みから、客観的かつ正確に計算された採算性に基づく事業計画、新規事業立ち上げを通して得られる無形・有形資産の整理・特定、リスクの洗い出しと対策考案までをクリアにすることで、企業の生命線となる新規事業開発実施の判断の精度を上げていくことができます。
①バディプレイヤーの特定と巻き込み
フィンチジャパンでは、新規事業開発にあたり、「コンペリングイベントの特定」による参入領域の発見と「ペインポイントの分析」による顧客発見という独自のノウハウを活用しています。「コンペリングイベント」と「ペインポイント」を捉えた最適なバディプレイヤーを発見して座組に巻き込むことで、他社には模倣できない新規事業を立ち上げます。
②正確に計算された採算性に基づく事業計画
ビジネスモデルと座組を設計した上で、変動費が固定費を上回るのがいつか、どのタイミングで投資を回収できるのかといった採算性を正確に計算して計画を作ります。計画では、いくらまで初期投資が可能なのかをクリアにするとともに、誰が、いつまでに、何をやるのかの道筋を明らかにします。
③新規事業立ち上げを通して得られる有形・無形資産の整理・特定
新規事業に取り組むことで、会社にどういう資産を残すのかを明確にします。例えば、顧客や取引先、その業界特有の業務ノウハウ、などが挙げられます。
④リスクの洗い出しと対策考案
フィンチジャパンは、新規事業を「やる時に生じるリスク」だけではなく、「やらなかった場合のリスク」も明示し、やる時に生じるリスクに対しては対策を考案します。
「コンペリングイベント」とは、社会が非常に高い確率でその方向性に進むことが明らかなものの、まだ多くの人が気づいていない「変化の兆し」のことを指します。「コンペリングイベント」の起こり得る度合い(=蓋然性)が高ければ高いほど、企業の新規事業の成功確率は上がります。ポイントとなるのは、「必ず起こる」という必然性がある状況では、新規事業として参入するには遅すぎるという点です。
フィンチジャパンのプロフェッショナル・リサーチャーは、新規事業の成功に不可欠な「変化の兆し」を、仮説を立て、常に検証を行いながら、クライアントの企業とともに発見します。その発見は、あたかも数学者が新たな定理を発見するような作業であり、社会にとって画期的で、企業の社内だけの議論では生まれてこないものと言えます。
コンペリングイベント特定による「参入領域発見サービス」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000053478.html)はこちら。
「ペインポイント」とは、参入を決めた事業領域で、企業が全く想定していないような既存商品の使い方をする「エクストリームユーザー」が「お金を払ってでも解決したい」と考える潜在的なニーズを指します。
この「ペインポイント」を一般化することで、市場の多くのユーザーが共通して抱いている普遍的なニーズを明らかにすることができ、そのニーズを満たす商品やサービスを新規事業のコンセプトとすることで、顧客を特定し、成功確率の高い新規事業が生まれます。
「ペインポイントによる顧客発見・新規事業企画書作成支援サービス」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000053478.html)はこちら。
株式会社フィンチジャパンは、大手コンサルティング会社出身の代表の髙橋広嗣が、企業の新規事業という「ビジネスフロンティア」を企業とともに開拓することに使命と意義を感じ、2006年に設立した会社です。企業の新規事業とは、既存事業の延長ではなく、企業がこの先も存続するための経営資源を増やすことであるという考えのもと、新規事業開発に対する独自の理論を構築し、誰もが新規事業を作っていける世界を実現するため、サービスを展開しています。
https://company.finchjapan.co.jp/