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フィンチジャパン、新規事業開発の独自理論を活用し、日本ユニシスら5社とともに、新しい働き方に対応した新事業「キイノクスオフィスSustainable package」を提供開始

2021.11.26

 株式会社フィンチジャパンは、日本ユニシス株式会社、株式会社KIJIN、株式会社アート&エコロジー、SECAI株式会社、板蔵ファクトリー株式会社の5社と共同で、「キイノクスオフィスSustainable Package」の提供を開始します。

「キイノクスオフィス」は、国産木材の利活用・流通を、多様な企業や個人が連携して促進する「キイノクス・プロジェクト」のひとつです。今回提供する「キイノクスオフィス Sustainable Package」は、”会社にも人にも森にもやさしい”をコンセプトに、国産木材をとりいれたオフィスの内装パッケージです。

 プロジェクトの立ち上げと事業化を可能にしたのは、フィンチジャパンが提供する独自の新規事業開発メソッド「コンペリングイベント特定」「ペインポイント分析」「バディプレイヤー発見」です。これらのメソッドを用いて、参入領域の特定から事業コンセプト作成、顧客の特定、事業の採算性設計までを支援してきました。

 今後もフィンチジャパンはこれらの理論に基づくサービスを多様な企業や個人に提供し、「あらゆる人が新規事業に挑戦する世界」の実現を目指します。

 

■国産木材の利活用・流通を促進する新規事業「キイノクスプロジェクト」

フィンチジャパンは、11月26日、日本ユニシスら5社と、国産木材を活用したオフィス内装パッケージ「キイノクスオフィスSustainable Package」の提供を開始しました。

「キイノクスオフィスSustainable Package」は、国産木材の利活用を促進する「キイノクス・プロジェクト」の事業第一弾です。

「キイノクス・プロジェクト」とは、現状では十分に活用されていない国産木材の利活用・流通を、多様な企業や個人が連携して促進し、地域の自然環境の保全や地域経済の活性化を目指す、多企業連携型の新規事業です。

「キイノクスオフィス」は、プロジェクトのひとつとして、アフターコロナ時代の働き方に着目し、オフィスを木質化することで、自然環境への配意に加え、働く仲間がオフィスに「集まりたい」と思うような環境の実現を目指すものです。

今回提供となる、「キイノクスオフィス Sustainable Package」は、オフィスの床、エントランス、キャビネット、デスクなど、厳選したアイテムをまとめて「会社」にも「人」にも「森」にもやさしいオフィスを導入できるオフィス内装パッケージです。国産木材の利活用やCO2排出量の固定に寄与するだけでなく、自然素材の中で働くことで、オフィスに集まる人達の心と体の健康へのサポート効果も期待されます。

 

■時代の変化の兆しを捉え、事業化を可能にしたフィンチジャパン独自の新規事業開発メソッド

これらの、社会的価値と事業的価値を一体にしたプロジェクトの立ち上げや事業開発を可能にしたのは、2006年の創業以来、約300件を超えるの新規事業立ち上げを行ってきたフィンチジャパンが考案した新規事業開発の独自メソッドです。

新規事業開発の鍵となるのは思い付きや閃きではありません。まず、社会や市場の変化の兆しを捉え、自社にとっての最適な参入領域を発見する必要があります(コンペリングイベント特定)。次に、参入を決めた領域において、顧客となり得る対象のニーズを特定し、そのニーズに刺さるサービス・事業を開発しなくてはなりません(ペインポイント分析)。さらには、企画した事業コンセプトを具体的な計画に落とし込み、計画を実行できるパートナー(バディプレイヤー)とともに立ち上げ、推進していく必要があります。

フィンチジャパンは、それら一連の新規事業の起案から立ち上げ支援に関わるサービスを以下の3フェーズに分け、それぞれのフェーズにおいて、サービスとして展開しています。

▼フィンチジャパンの提供している新規事業開発のメニュー

フェーズ1「参入領域発見サービス」:コンペリングイベント特定による新規事業の参入領域発見と、それに基づくアイデア起案書作成サービス
フェーズ2「事業コンセプト開発サービス」:ペインポイント分析による対象顧客の特定と、それに基づく企画書(事業コンセプト)作成
フェーズ3「事業の投資判断の最適化サービス」:新規事業の計画書作成と「バディプレイヤー」の発見・巻き込みによる、事業実施支援

■「オフィスに求められる役割の変化」「社会性のある事業への共感の高まり」フィンチジャパンが捉えたコンペリングイベント

「キイノクスオフィスSustainable Package」の参入領域発見にあたり、フィンチジャパンは2つの大きなコンペリングイベント(=社会や市場の変化の兆し)を捉えていました。一つは、アフターコロナの働き方を考えるうえで、オフィスに求められる役割が変化していること。もう一つは、気候変動などの影響を受けて、今後はSDGsに代表されるような社会性の高い事業が共感を得るようになることです。併せて、世界的な木材価格の高騰「ウッドショック」を受けて国産材のニーズが高まりを見せていることも、参入領域を発見するうえで重要なコンペリングイベントであったと言えるでしょう。

このコンペリングイベントが起こり得る度合い(=蓋然性)が高ければ高いほど、新規事業の成功確率は上がります。ポイントとなるのは、「必ず起こる」という必然性がある状況では、新規事業として参入するには遅すぎるという点です。綿密なリサーチにより、新規事業として参入するのに最適なタイミングを見極めるのが、フィンチジャパンが行う、コンペリングイベント特定による新規事業の参入領域発見の要点であると言えます。

■「快適なオフィスでなければ、学生や転職者に選ばれない」というペインポイントから、市場の普遍的なニーズを見出す

コンペリングイベントを特定し参入領域を発見するだけでは成功確率の高い新規事業を作ることはできません。市場の多くのユーザーが共通して抱いている普遍的なニーズを明らかにし、そのニーズを満たす「事業コンセプト」やサービスを作っていくことが、新規事業開発には必要不可欠です。

フィンチジャパンは、ある特定のユーザーから、ペインポイント(お金を払ってでも解決したい深いニーズ)を引き出し、そこから市場の普遍的なニーズを見出し、対象顧客を発見するというプロセスを経て、事業コンセプトを開発しています。

今回の「キイノクスオフィス」の事業を立ち上げるにあたって見出したペインポイントの一つは、「就職先を選ぶのにオフィス環境の良さを決め手にしている層が増えており、テレワークとの両立に対応しつつ、快適なオフィス環境が整っていなければ学生や転職者から選ばれにくくなっている」というものです。これは、誰もが抱えるニーズではありませんが、この潜在的なニーズを独自の心理学的アプローチで汎化させることで、市場の普遍的なニーズを見出すことに繋がるのです。

■事業を可能にした業界のキーマン、バディプレイヤーの存在が事業実現を可能に

新規事業開発において、事業コンセプトや事業計画を作る以上に重要なのが、計画された事業を具体的な形にしていくことです。そこで、鍵となるのが、事業の具現化に必要な知見や推進力を持つ業界のキーマン「バディプレイヤー」の存在です。「キイノクスオフィス」の立ち上げにも「バディプレイヤー」の存在がありました。今回、フィンチジャパンが「バディプレイヤー」として見出したのが、株式会社KIJINの代表取締役石川玄哉氏です。

石川氏は、「プロジェクトを動かすのにどれくらいの稼働が必要か」「商品を提供するのにどのような流通ルートを活用すればよいのか」「オフィスパッケージにはどのような商品が必要なのか」といった要素を客観的に分析。事業の採算性を精緻に計算し、投資判断に必要な材料を集めることができたのは、「バディプレイヤー」である石川氏の知見によるものです。

このような、ビジネス成立の変数や成立の閾値値(しきいち)に関連するノウハウは、業界の中で秘匿・暗黙知とされています。新規事業を立ち上げようとする企業の中の人間がその情報にアクセスすることは困難です。フィンチジャパンは、特定した参入領域から「バディプレイヤー」を探し出し、新規事業開発チームに組み込んでいく方法を、独自の理論で体系化しました。このバディプレイヤー、すなわち計画を実行に移せるパートナーの存在があって、計画した事業が現実のものとなるのです。

■新規事業開発の独自理論を一つのプラットフォームに

フィンチジャパンは今後、これらの新規事業開発の独自のメソッドを、投資するテクノロジー企業の技術などと掛け合わせ、「新規事業開発プラットフォーム」を開発し、あらゆる企業や、ひいては個人の方々にご提供することで、「あらゆる人が新規事業に挑戦する世界」の実現を目指します。

■株式会社フィンチジャパンについて

株式会社フィンチジャパンは、大手コンサルティング会社出身の代表の髙橋広嗣が、企業の新規事業という「ビジネスフロンティア」を企業とともに開拓することに使命と意義を感じ、2006年に設立した会社です。企業の新規事業とは、既存事業の延長ではなく、企業がこの先も存続するための経営資源を増やすことであるという考えのもと、新規事業開発に対する独自の理論を構築し、誰もが新規事業を作っていける世界を実現するため、サービスを展開しています。

https://company.finchjapan.co.jp/

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